タイ政府のハイチ地震被災者支援
1. ハイチ復興へ10万ドルの義援金
1.1 2010年1月21日、在メキシコタイ大使は、在メキシコハイチ共和国大使館のM.J.L. Robert Manuel大使に義援金10万ドルの支援書を渡しました。今回の贈呈式にはメキシコ外務省経済・国際協力関連事業事務局のRogelio Granguillhome Morfin事務次官、在タイメキシコ大使館のLuis Arturo Puente Ortega大使が出席しました。
1.2 メキシコ大使館は、義援金をツナ缶詰や飲用水、ベビーフード、クラッカー、医薬品・医療器具などの購入に使用します。これらの必需品は2010年1月29日にメキシコから輸送され、2月3日にハイチに到着する予定です。
2. ハイチへの先発隊の派遣
上記の1のものをハイチ政府へ受け渡す際に、外務省は在メキシコタイ大使館公使参事官にハイチで立ち会うことを命じます。また、被災者支援に当たりタイ国 内からフランス語・スペイン語専門の外務省職員2名、国防省職員(軍医・工兵)2名、厚生省医師1名、計5名をハイチに派遣します。先発隊は、今後メキシ コ医師団と支援活動に参加するタイ医師団の派遣に備えた調査を行います。さらに、住宅・病院・学校の再建や被災者の精神面のケアといった支援に向けて、ハ イチ側の依頼を考慮し国連の助言を参考にし、情報収集を行います。
先発隊は2010年1月29日にバンコクからメキシコシティ経由でハイチに出発する予定です。
3. 医師団の派遣
3.1 メキシコ外務省は、メキシコ医師団と支援活動に参加するタイ医師団の派遣に関しハイチでの交通・宿泊の手配に協力します。タイ医師団はメキシコの 輸送機でハイチに移動し、現地に派遣されたメキシコ医師団200人と支援活動に参加します。現在、メキシコ医師団の主要な仕事は被災者の腕・足の切断手 術、下痢・小児病・心臓病以外の治療、骨折治療です。
3.2 外務省は厚生省と国家緊急救急医療事務所と密接に連携し、医師・看護師団10-15人をハイチに派遣することを明らかにしました。現在、支援活動の詳細についてメキシコ側と連絡し、先発隊が情報収集を行っている段階にあります。
4. 米の輸送
4.1 ウィーラチャイ・ウィーラメータクン首相府付大臣は、ハイチ地震被災者支援センター長として、2010年1月22日に関係者を集め会議を開きました。会 議では、タイ航空で米100トンをドミニカへ輸送することが決定し、輸送費約2,000万バーツはタイ航空が負担します。外務省は国連世界食糧計画 (WFP)と連携し、WFPが米を受け取りハイチまで輸送することになりました。
4.2 外務省は、米の輸送について商務省と協力し、4,000トンの米を4回に分けて船で輸送します。2月2日、9日、16日、23日を予定しており、タイからドミニカまで約40日間かかります。その後WFPがハイチに輸送します。
5. 国民からの義援金の送呈
外務省が設置したハイチ地震被災者義援金センターの他に、国民が義援金を寄付できるように政府はハイチ地震被災者支援センターを設置しました。民間企業や 銀行も支援品や義援金を募集しています。ハイチへの支援を一本化するために、外務省が当初から国連や関連機関と連絡を取っているので、海外や国際関連機関 との連絡窓口を外務省にすることが提案されました。
現在、ハイチへの支援活動を行っている主要なところは国連とメキシコで、タイと協力する姿勢を示しています。また外務省は、アメリカと太平洋アメリカ海軍がタイからハイチまで支援品を輸送する可能性について相談しています。
6. 首相府のハイチ地震被災者支援センターと外務省のハイチ地震被災者義援金センターの運用
首相府のハイチ地震被災者支援センターと外務省のハイチ地震被災者義援金センターに寄せられた支援品や義援金を、国連や国連関連機関を通して送呈するか、あるいはメキシコのように支援品の輸送に協力してくれる国を通して送呈する方法が考えられています。
7. ASEANとしての支援
外務省は、ASEAN事務局長にASEANの枠組でハイチへの支援を行う可能性を検討するよう提案しました。例えば、約200人の技術兵と必要な道具を送り、ハイチの復旧を支援するなどです。


